草紫堂 南部紫根染 菊水模様振袖【中古】
¥385,000 税込
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★こちらは
「秋の工芸名作展」https://kawanoya.buyshop.jp/p/00023
にて販売予定の商品です。
透明感のある紫色が美しい、南部紫根染めの珍しい振袖が入荷しましたので、ご紹介させていただきます。
草紫堂さん別注の白山紬の生地が、流水の流れるような線で区切られ、その中に大輪の菊のお花が幾重にも重なるように描かれ、反対の流水の無地の部分には小さな桜の花びらが舞っているといった、優雅な雰囲気の模様が絞り染めで表された、気品のある素敵な振袖です。
紫根染めの歴史は古く、鎌倉時代までさかのぼります。
その時代にも紫は高貴な色として珍重され、特に南部の紫根染めは「岩手根紫(いわてねむらさき)」として、最高品質のものと認識されていました。
江戸時代には藩の手厚い庇護のもとに、盛んに紫根染めが行われ、献上品としても幕府に納められる重要な産物のひとつでした。
明治維新によって藩の保護がなくなり、また化学染料の台頭で一気に衰退し、紫根染めは姿を消してしまいました。
草紫堂の初代・藤田謙さんは、昭和の初めにそれを復興され、旺盛な探求心でより良いものへと改良を試みられ、伝統を守りながらも、本来画家志望であった才能を活かされてデザインも豊富に考案され、紫根染めを現在の姿に完成されました。
紫根染めは紫草の根から染料をとりますが、その工程は非常にデリケートかつ特殊で、さらにとても時間といいますか、年月を要するものです。
一般的な草木染は、染める時に媒染剤を使用しますが、紫根染めはそれができないため、生地を染める前に媒染剤につけて浸透させ、それが乾燥して馴染むまで「枯らし」という作業があり、それが一年かかります。
またその媒染剤も、昔のものは生地が硬くなってしまうため、多様な絞り染めをする事が不可能でした。
その媒染剤を改良されたのも藤田謙さんで、それによって現在のような多彩な模様の絞り染めが可能になりました。
そうして図案に合わせて絞りを施した生地を、紫草の根を細かく砕いて作った染液に1時間くらい浸けますが、高い温度にすると濃く暗い色目の紫色になり、低い温度にすると明るい色目になるそうで、希望の色になるまでに12回くらい繰り返されるそうです。
そうして染められたものを乾かして、そのあと3~5年箪笥で寝かせて、ようやく南部紫根染特有の綺麗な色に仕上がるそうで、そういった気の遠くなるような時間と手間をかけられて、南部紫根染は完成します。
こちらのお着物の菊の模様は、大胆なタッチで染められていて、ひまわりのような、ダリアのような雰囲気もあるモダンな印象となっています。
錦織や唐織などの袋帯と合わせて、フォーマルなお席にお召しになりましても、透明感のある紫根の色が綺麗に輝いて、個性的で素敵な装いをお楽しみいただけると思える、大変おすすめの逸品です。
身丈を6cm出す事が可能です。
お直し等につきましては、お気軽にご相談くださいませ。
紫紺「和色大辞典 #460e44」https://www.colordic.org/colorsample/460e44
をご参照下さい。
◆サイズ
身丈:161(+6) cm /4 尺 2 寸 6 分
裄丈:69.3 cm /1 尺 8 寸 3 分
袖丈:103 cm /2 尺 7 寸 2 分
前巾:24 cm /6 寸 3 分
後巾:29.2 cm /7 寸 7 分
衽巾:15.4 cm /4 寸 1 分
褄下:75 cm /1 尺 9 寸 8 分
袖巾:34.8 cm /9 寸 2 分
◆詳細
状態:リサイクル品
付属品:冊子
◆商品コード:2020000030454
●ご紹介商品の色は「日本の伝統色 和色大辞典」を参照しております。またモニターや端末の設定により色の表示には差異が生じる場合がございます。ご了承くださいませ。
●お仕立て替えや一部寸法直し等も当店にて承っております。お気軽にご相談ください。
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