重要無形文化財宮古上布 縞模様 単衣着物【未着用品】
¥396,000 税込
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沖縄本島から南西に約300kmに位置する宮古島で、苧麻の繊維から生まれる極細の糸で織られる宮古上布は、軽やかに風をはらんで、夏のお着物シーンを美しく彩ります。
宮古上布は、地元に自生する苧麻(ブー)の糸でつくられますが、雨の多い10月から2月頃に植え付けをされ、成長が早く、40日くらいで刈り取られます。
年間に4回から5回の収穫ができるそうですが、3月から5月のうりずん(新しいものが芽吹く季節)といわれる時期の苧麻からはとても上質な繊維が採れるそうで、うりずんブーと呼ばれています。
そうして刈り取った苧麻を「ブー引き」といわれる作業で、アワビのような形の貝の殻でこそぎながら髪の毛ほどの細さの糸にして、結び目を作らずに指で撚り繋いで長い繊維にしていく工程を「ブー績み」といいます。
その工程だけでもかなりの手間と時間を要しますが、それを長い歴史の中で繰り返してきた宮古島の人々は、幼い頃から見よう見まねでブー績みを覚えていたそうです。
一反分の苧麻の糸を績むのに約3ヶ月はかかるそうで、それを草木で染めて、手織りで織られてようやく完成する貴重な織物です。
宮古上布の歴史は約400年前頃からとされていて、琉球国王に献上していたという記録が残っているそうで、その後1604年に薩摩の支配下になってからは人頭税が課せられるようになり、女性は宮古上布を貢納布として納める事を義務付けられました。
そういった厳しい義務を課せられた事により、宮古上布の品質はより良いものになっていったという経緯もあるようです。
こちらのお着物を手に取っても、重さというものは感じられず、本当にセミやトンボの羽のように軽やかで、透明感があり、不思議な感触となっています。
こんなにも人の手によるお仕事の積み重ねでできあがった貴重な織物を身につけられる喜びは、なかなか他では実感できないものかもしれません。
黄色味のある薄茶・桑染色の地に、藍色の濃淡の縞が引かれ、それをはさむように淡いピンク・薄柿色の縞が配置されていて、すっきりとした模様を織り成しています。
宮古上布としては少し珍しい色使いで、縞の色の配置などもおそらく作家物と思われるデザインとなっていますが、作者は判明いたしません。
とても質感の良い滑らかな苧麻の魅力が充分に感じられる、宮古上布らしさのあるお着物となっています。
お気に入りの帯を合わされて、夏の街へお出かけいただきたいような、とてもお洒落な、大変おすすめの逸品です。
衿裏と居敷当に薄手の麻の生地が使われたお仕立てとなっています。
未着用で良い状態ですが、元の持ち主の方が、サイズを大きくされるためにお仕立て替えをされているかもしれません。
そのため少々お値打価格とさせていただいております。
地の色は桑染「和色大辞典 #99965c」https://www.colordic.org/colorsample/99965c
縞の色は高麗納戸「和色大辞典 #2c4f54」https://www.colordic.org/colorsample/2c4f54
百入茶(ももしおちゃ)「和色大辞典 #1f3134」https://www.colordic.org/colorsample/1f3134
薄柿「和色大辞典 #d4acad」https://www.colordic.org/colorsample/d4acad
をご参照下さい。
◆サイズ
身丈:167.5 cm /4 尺 4 寸 3 分
裄丈:68 cm /1 尺 8 寸 0 分
袖丈:49.5 cm /1 尺 3 寸 1 分
前巾:24.8 cm /6 寸 6 分
後巾:30.3 cm /8 寸 0 分
衽巾:15.2 cm /4 寸 0 分
褄下:79.5 cm /2 尺 1 寸 0 分
袖巾:34.5 cm /9 寸 1 分
◆詳細
状態:未着用品
付属品:反端
◆商品コード:2020000027812
●ご紹介商品の色は「日本の伝統色 和色大辞典」を参照しております。またモニターや端末の設定により色の表示には差異が生じる場合がございます。ご了承くださいませ。
●お仕立て替えや一部寸法直し等も当店にて承っております。お気軽にご相談ください。
●商品は他サイトでも販売しております。その為ご注文いただいても売り切れとなっている場合もございます。売り切れの際はご容赦ください。(お問い合わせ頂ければ確実かと存じます。)
●寸法・採寸についてはショッピングガイドをご参照ください
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