本場琉球花織　紬　袷着物【中古】

黄色味のあるやや薄い茶・路考茶色の地に、榛色のベージュと利休茶色の薄緑の格子が織り込まれ、それが交差するところに小さな花織が4つ織られ、格子の間の無地部分にも大きめの四角い浮織が市松の配置に入れられ、格子と交差するところにも小さな花織が織られた、浮織の絹糸の艶やかな光沢が見る角度によってキラッと輝く、とても美しいお着物です。
表も裏も浮き織となっていて、両面花織の単衣にもしていただける織りとなっている事や、模様のデザインなどから首里の花織であろうと思われますが、手がかりがないためお値打価格とさせていただいております。
ニュアンスのある黄色味を帯びた薄茶色が何ともいえない優しさと奥行きのある素敵な色となっていて、おそらく草木染で染められたものと思われます。
沖縄の染織品は本当に多彩で、他の地域では見られないようなものもたくさんありますが、特に首里の織物の種類の多さと技術的なレベルの高さは、特別で他の地域の目標となるようなものであったようです。
14～15世紀の琉球王国は中国や東南アジアとの交易が盛んで、積極的に諸外国の染織の技術を取り入れ、沖縄の風土や気候にあったものへと変化させていき、多種多様な織物が生まれ花開いていったようです。
首里織の原材料の糸には、絹、木綿、麻、芭蕉などの糸が用いられ、琉球藍、福木、シブキ、テカチ、グールなどの草木染の染料が使われます。

こちらのお着物ですと、無地感覚ですのでいろいろな帯を合わせてお召しいただけると思います。
季節のものをモチーフにしたような友禅染めの名古屋帯なども良いですし、紅型染や型絵染、更紗模様などの工芸的な染めの帯などを合わされるのもお洒落だと思います。
織りのものでも染めのものでも、またポイント柄のシンプルなものでも、お着物が変化のある光沢を持っていますので、そういったコーディネートも素敵だと思います。
趣味のお集まりやお友達とのお食事会、コンサート、展覧会や講演会、お買い物などにお出かけされるのも良いですね。
しっとりとした地色と、同系色の淡い色の格子の模様にお花が咲いたような花織のアクセントがとても素敵な、大変おすすめの逸品です。

地の色は路考茶「和色大辞典　#8c7042」https://www.colordic.org/colorsample/8c7042
縦縞の色は榛色（はしばみいろ）「和色大辞典　#bfa46f」https://www.colordic.org/colorsample/bfa46f
横縞の色は利休色「和色大辞典　#8f8667」https://www.colordic.org/colorsample/8f8667
をご参照下さい。


◆サイズ
身丈：171 cm ／4 尺 5 寸 2 分
裄丈：68.5 cm ／1 尺 8 寸 1 分
袖丈：49.5 cm ／1 尺 3 寸 1 分
前巾：24 cm ／6 寸 3 分
後巾：29.4 cm ／7 寸 8 分
衽巾：15 cm ／4 寸 0 分
褄下：83.3 cm ／2 尺 2 寸 0 分
袖巾：34 cm ／9 寸 0 分

◆詳細
状態：リサイクル品
付属品：なし

◆商品コード：2020000023777