工芸手織伊兵衛織　網代格子　単衣着物 【未着用品】

★こちらは
「爽やかな秋のよそほひ展」https://kawanoya.buyshop.jp/p/00016
にて販売予定の商品です。

15代続き、その技術は一子相伝、門外不出とも言われた工藝手織伊兵衛織の縞の模様の単衣のお着物のご紹介です。
厳選された玉繭から一般の製品の約4倍の太さに紡がれた上質でしなやかな糸を使って織られると聞きますが、こちらのお着物の質感を見れば一目瞭然といえます。
玉繭とは、2頭の蚕が共同で一個の繭を作り上げたものをいい、ひとつの繭から2本の糸が出るために、それを座繰りで引いていくと、味わいのある糸となります。
それを4倍の量を使って一本の糸にして、草木で染められ、手織りされたものが伊兵衛織です。

こちらは、草木染ならではのニュアンスのある深い焦げ茶・黒橡色の地に、明るいオレンジ味のある赤系の色・蘇芳色の糸で、ひとつは子持ち縞の格子、もうひとつは算崩しのような格子が重なって、特に算崩しの交差する部分の網代模様がとてもお洒落な単衣のお着物です。
地色と格子の色の組み合わせにも独特の個性がありますが、実際にお召しになりますと不思議とあまり民芸的にはならず、スマートでお洒落な着姿となりますので、帯合わせはあまり悩まれなくて良いかもしれません。
紅型染や型絵染などの染めのものでも、織りのポイント柄などのシンプルなものでも合わせていただけますので、お好みで軽快に装われると楽しいのではないでしょうか。

昭和の民芸運動の中で「用の美」として生まれた伊兵衛織ですが、その品質的な魅力や着心地の良さから長く趣味人にも支持され、愛され続けてきた歴史があります。
以前に良質の玉繭の不足から原料の糸が作られなくなると、伊兵衛織の創作も終わると聞き、とても残念に思いました。
その魅力的な光沢と質感には引き付けられるものがあります。
次世代に残していきたいと思える、大切に使っていきたいアイテムのひとつといえるでしょう。
希少性も高く、そして魅力的な、大変おすすめの一点です。
未着用品。

地の色は黒橡（くろつるばみ）「和色大辞典　#332d2b」https://www.colordic.org/colorsample/332d2b
格子の色は蘇芳（すおう）「和色大辞典　#9e3d3f」https://www.colordic.org/colorsample/9e3d3f
をご参照下さい。


◆サイズ
身丈：161 cm ／4 尺 2 寸 6 分
裄丈：68.2 cm ／1 尺 8 寸 0 分
袖丈：49.7 cm ／1 尺 3 寸 1 分
前巾：25.4 cm ／6 寸 7 分
後巾：30.5 cm ／8 寸 1 分
衽巾：15.4 cm ／4 寸 1 分
褄下：80.7 cm ／2 尺 1 寸 3 分
袖巾：34.7 cm ／9 寸 2 分

◆詳細
状態：未着用品
付属品：なし

◆商品コード：2020000020530