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諸紙布 変り織 八寸名古屋帯【中古】

¥79,200 税込

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この商品は送料無料です。

梅雨が明けて、まだまた暑い日が続きますが、一足早く秋口にお召しいただけるお着物や帯を順番にご紹介させていただきます。

経緯とも紙の糸で織られた紙布の八寸名古屋帯ですが、経糸はグレー味のある生成り・素色が2本と、それを挟んで深川鼠色のグレー味のある草色が置かれ、その縞の間に黒の糸が配置されています。
斜め格子の模様になるような変り織となっていて、2本並んだ素色の糸が開かれたような形になっています。
織りあがった後に砧打ちをされているようで、紙布独特の硬さはなく、とてもしなやかな手触りとなっていて、お使いいただきやすいのではないかと思います。

紙布の制作は、手漉きの和紙の両端を1cmほど残して約3~5mmの細さに裁断し、それを平たい石の台に置いて、両手で前後にこすって撚りをかけ、紙縒りの様なものを作りますが、江戸時代には男性の仕事であったほど大変な作業で、かなりの力と労力が必要だそうです。
そうしてできあがった紙縒りのようなものの両端を交互に切って、長い1本の紙の糸にします。
その糸を機にかけて、織りあがったものを紙布と呼びますが、「諸紙布」とは経緯とも紙の糸で織られたものをいいます。
薄い和紙を使用しても、撚りをかける時には摩擦が起きて、こすっている手が熱くなるため、氷水で冷やしながら作業されるそうですので、こちらの和紙の厚みで考えるともっと力が必要で、きっと大変な労力だったのではないかと思います。

こちらの厚みと質感の帯ですと、盛夏以外はお使いいただけますので、大島紬や結城ちぢみ、塩沢お召などの単衣など、趣味系の紬類のお着物などと合わせてお召しいただくと良いと思います。
無地感覚の淡色系にも濃い色にも合いますし、紅型染や型絵染などの染め紬のお着物などともすっきりと合うと思いますので、色々なお着物に載せてみられると新しいコーディネートが見つかるかもしれません。
実際にお召しになりますと趣味の良さが感じられて、きっと素敵な装いをお楽しみいただける事と思います。
手仕事の積み重ねから生まれる紙布の帯は、工芸的な魅力に溢れていて、こちらの帯も長くご愛用いただけそうな雰囲気を持っています。
色々な意味でも大変おすすめの一点です。

手先が約16cmだけ半分に折ってかがられた松葉仕立てとなっています。

素色(そしょく)「和色大辞典 #eae5e3」https://www.colordic.org/colorsample/eae5e3
深川鼠「和色大辞典 #8a9985」https://www.colordic.org/colorsample/8a9985
黒「和色大辞典 #2b2b2b」https://www.colordic.org/colorsample/2b2b2b
をご参照下さい。


◆サイズ
長さ:3 m 75 cm / 9 尺 9 寸 2 分
太鼓巾:31.3 cm / 8 寸 3 分

◆詳細
状態:リサイクル品
付属品:なし

◆商品コード:2020000019053

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