1/19

重要無形文化財宮古上布 花唐草模様着物 【中古】

¥396,000 税込

残り1点

この商品は送料無料です。

宮古上布の歴史は約400年前頃からとされていて、琉球国王に献上していたという記録が残っているそうで、その後1604年に薩摩の支配下になってからは、人頭税が課せられるようになり、女性は宮古上布を貢納布として納める事を義務付けられました。
厳重な管理の下で、大島紬の締め機の技術も取り入れられるようになってからは、緻密な絣の模様が織る事ができるようになり、精緻な宮古上布は麻織物の最高級品として薩摩上布という名前で全国に知られる事となりました。
そうした厳しく悲しい歴史を経たからこそ、宮古上布は品質的に素晴らしい織物として完成していったのかもしれませんが、貢納布の制度がなくなったその後も、一部の人たちの努力で伝統は守られ、現在も後継者の育成に力を注がれています。
たくさんある各工程に熟練の技術者が必要で、その人たちの手による分業と共同作業によって完成される宮古上布は、1978年に国の重要無形文化財に認定されました。

こちらは中型の大きさの唐草の模様に小さな葉がついて、その間に可愛いお花が咲いているような、少しのどかな雰囲気の模様が小さなカ絣の配置で表された、優しい印象の宮古上布のお着物です。
この緻密なカ絣は経糸だけでも1100本以上使われていて、髪の毛ほどの太さの糸の絣を合わせながら織る技術もまた凄いものだと思います。
以前に宮古上布の組合にお邪魔した時には30代くらいの女性が機を織られていましたが、手を止めて「とても大変な作業だけれど好きなことだし楽しいの」と言われていたのが印象的です。
こんな素敵な夏のお召し物には、どんな帯を合わせましょうかと楽しみに思えますが、友禅の麻の帯でも、紅型染や型絵染などの工芸的な名古屋帯でも、からむし織や芭蕉布などの自然布の帯でもと、意外と色々な帯を合わせられますので、お出かけ先によってアレンジされるのも楽しいのではないでしょうか。
白い長襦袢が透けて、涼感あふれる装いをお楽しみいただける、夏の最高峰ともいえる大変おすすめの逸品です。

衿裏には絹の絽が使われていて、居敷当はついていないお仕立てとなっています。
こちらは京都の湧き水で職人さんが一枚ずつ手洗いをするところへお願いして、お手入れをいたしました。


◆サイズ
身丈:160.5 cm /4 尺 2 寸 5 分
裄丈:68 cm /1 尺 8 寸 0 分
袖丈:51 cm /1 尺 3 寸 5 分
前巾:25 cm /6 寸 6 分
後巾:30.8 cm /8 寸 1 分
衽巾:15.4 cm /4 寸 1 分
褄下:79 cm /2 尺 0 寸 9 分
袖巾:34 cm /9 寸 0 分

◆詳細
状態:リサイクル品
付属品:なし

◆商品コード:2020000018506

商品をアプリでお気に入り

●ご紹介商品の色は「日本の伝統色 和色大辞典」を参照しております。またモニターや端末の設定により色の表示には差異が生じる場合がございます。ご了承くださいませ。

●お仕立て替えや一部寸法直し等も当店にて承っております。お気軽にご相談ください。

●商品は他サイトでも販売しております。その為ご注文いただいても売り切れとなっている場合もございます。売り切れの際はご容赦ください。(お問い合わせ頂ければ確実かと存じます。)

●寸法・採寸についてはショッピングガイドをご参照ください

  • レビュー

    (60)

  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥396,000 税込

送料無料

最近チェックした商品
    同じカテゴリの商品
      セール中の商品
        その他の商品