秦荘紬　変り格子　名古屋帯 【未着用品】

SOLD OUT

一見すると麻かと思うような、シャリ感と透け感のある生地でお仕立てをされた、秦荘紬の九寸名古屋帯です。
極細の張りのある糸で手織りされたもので、緑味のあるグレー・生壁色と、それより少し薄い灰汁色の糸で格子の模様が織り出されていますが、灰汁色の部分は算崩しのようなヤシラミ織のような変り織が施されていて、シンプルな格子の模様にニュアンスのある変化が現れています。
滋賀県で自然に囲まれた環境の中で生まれた近江上布は、明治期、大正期に近江商人によって全国にその名を馳せました。
その技術をもって織られた秦荘紬は、戦後の生まれではありますが、素朴さと手織りでひとつひとつ織られた事から生まれる味わいで人気を博してきました。
50年くらい前までは300軒ほどあった織元も、現在では川口織物さん1軒となっているのはとても残念で、他の産地にもいえる事ですが、伝統の技術を守っていってほしいと願うばかりです。
川口さんは近江上布を織る技術も持っていらっしゃるので、こちらの様な細い糸の織物を手織りできるのだと、こちらの帯を見て改めて感じました。

こちらは、真冬以外の季節でしたら通年にお使いいただける質感となっています。
趣味の紬系のお着物でしたら、袷にも単衣にも合わせていただけます。
夏大島や夏塩沢、夏結城、紬紗のような夏紬系のお着物とも、麻素材のお着物とも幅広く合わせられると思いますので、ご着用期間は長いのではないでしょうか。
幅広い季節に色々なお着物と合わせて、小物などでアレンジをして、コーディネートをお楽しみいただけたらと思います。
緑味のあるグレーの濃淡がとても美しく、味わいのある織りの模様が魅力的な大変おすすめの一点です。

生壁色「和色大辞典　#665b49」https://www.colordic.org/colorsample/665b49
灰汁色（あくいろ）「和色大辞典　#99917a」https://www.colordic.org/colorsample/99917a
をご参照下さい。


◆サイズ
長さ：3 m 75 cm ／ 9 尺 9 寸 2 分
太鼓巾：31 cm ／ 8 寸 2 分
前巾：15.6 cm ／ 4 寸 1 分

◆詳細
状態：未着用品
付属品：証紙、反端

◆商品コード：2020000017615