



















重要無形文化財宮古上布 立涌に花の模様 単衣着物 三越扱【未着用品】
¥429,000 税込
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沖縄本島から南西約300kmに位置する宮古島で、地元に自生する苧麻の繊維から生まれる極細の糸で織られる宮古上布は、まるで風をまとうかのような涼やかで繊細な布となり、夏の喜びを運んでくれます。
宮古上布の歴史はおよそ400年前からとされていて、琉球国王に献上していたという記録が残っているそうです。
その後、1604年に薩摩の支配下になってからは人頭税が課せられるようになり、女性は宮古上布を貢納布として納めることを義務付けられました。
厳重な管理の下で、大島紬の締め機の技術も取り入れられるようになってからは、緻密な絣の模様を織ることができるようになり、精緻な宮古上布は麻織物の最高級品として薩摩上布という名前で全国に知られることとなりました。
そうした厳しく悲しい歴史を経たからこそ、宮古上布は品質的に素晴らしい織物として完成していったのかもしれませんが、貢納布の制度がなくなったその後も、一部の人たちの努力で伝統は守られ、現在も後継者の育成に力を注がれています。
たくさんの工程それぞれに熟練の技術者が必要で、その人たちの手による分業と共同作業によって完成される宮古上布は、1978年に国の重要無形文化財に認定されました。
宮古上布は地元の苧麻の繊維を細かく裂いて、手績みでつないで糸にしていきますが、その作業は熟練の高齢の女性の手によって行われます。
そうやってつくられた糸を、琉球藍と蓼藍が混合された藍によって、繰り返し繰り返し黒に近い色になるまで染められ、そこに染め抜かれた白く小さな絣によって模様が構成されます。
こちらのお着物の絣の細かさも目を見張るものがありますが、その小さな絣を針の先で揃えながら織るのは、目の良い若い方になります。
立涌のような曲線が縦に引かれ、その中には少し幾何学的な花唐草の模様が織り出された、素敵なお着物です。
手に触れるだけでもひんやりとするような、苧麻の糸の特徴が感じられ、着心地の良さを想像できます。
こちらのお着物ですと、いろいろな帯で着こなしをアレンジしてお召しいただけると思います。
夏らしいモチーフが染められた麻素材や生紬などの名古屋帯や、紅型染や型絵染、更紗模様などの工芸的な染めの名古屋帯などを合わされるのも良いですし、科布やからむし織などの自然布の帯を合わされるのも素敵だと思います。
そういった装いで、趣味のお集まりやお友達とのお着物でのランチの会、観劇やコンサート、講演会、展示会、お買い物などにお出かけになるも良いのではないでしょうか。
夏の憧れのような、麻のお着物の中でも最上級といわれる宮古上布の、とてもお洒落な模様が織り出された大変おすすめの逸品です。
未着用品。
衿裏には平織の麻が使われていて、居敷当はついていないお仕立てとなっています。
◆サイズ
身丈:165 cm /4 尺 3 寸 7 分
裄丈:68.5 cm /1 尺 8 寸 1 分
袖丈:49.4 cm /1 尺 3 寸 1 分
前巾:23 cm /6 寸 1 分
後巾:30.6 cm /8 寸 1 分
衽巾:15.4 cm /4 寸 1 分
褄下:80.6 cm /2 尺 1 寸 3 分
袖巾:34.5 cm /9 寸 1 分
◆詳細
状態:未着用品
付属品:なし
◆商品コード:2020000037644
●ご紹介商品の色は「日本の伝統色 和色大辞典」を参照しております。またモニターや端末の設定により色の表示には差異が生じる場合がございます。ご了承くださいませ。
●お仕立て替えや一部寸法直し等も当店にて承っております。お気軽にご相談ください。
●商品は他サイトでも販売しております。その為ご注文いただいても売り切れとなっている場合もございます。売り切れの際はご容赦ください。(お問い合わせ頂ければ確実かと存じます。)
●寸法・採寸についてはショッピングガイドをご参照ください
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