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菊の花の模様 蝋纈染 名古屋帯【中古】

¥41,800 税込

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経緯に少し節のあるサラッとした質感の象牙色の紬地に、たっぷりとしたボリュームで咲いている菊のお花が、型染めで色止めをしたところに蝋散らしのような技法の蝋纈染めで、老竹色の渋めの薄緑と根岸色っぽい金彩で染められた、とても雰囲気の良いお洒落な九寸名古屋帯です。
お花のふっくらとした花びらの線や、葉の葉脈のくっきりとした線、蝋散らしのニュアンスのあるモアモアとした染めとの対比が面白く感じられ、またお太鼓の部分などに施された摺り金の加工で、模様に立体感のようなものも感じられるとても素晴らしいデザインのだと思います。
型染めならではの味わいもとても素敵に表れていて、工芸的な魅力もある、コントラストの美しい素敵な帯となっています。

9月9日は「重陽の節句」、菊の節句の日となっています。
旧暦の9月9日は、現在の暦でいいますと10月の中旬になりますが、平安時代の始め頃から、その日には菊の花を観賞して歌を詠む「菊花の宴」が宮中行事として行われたり、菊にまつわるいろいろなお節句のお祝い事をしたそうです。
明治になって新暦に変わってからは、重陽の節句の9月9日は、菊の最盛期と少しずれている事からその存在が薄れてしまったようですが、9日(くんち)は収穫を祝う秋祭りの総称のひとつとして、九州などでも「長崎くんち」や「唐津くんち」といった風習が残っていて、それは重陽に由来するともいわれています。
菊は邪気を払う力を持つ霊草と信じられていたため、菊の節句には菊の花びらを浮かべた「菊湯」のお風呂に入ったり、乾燥した菊の花びらを詰めた「菊枕」で眠ったり、秋の味覚のひとつでもある栗ご飯を食べたりといった事も行われて、無病息災や長寿を願ったそうです。
なんだかとても風流で素敵な事だと思います。
そういった季節のアクセントのような事柄を思い浮かべながら、お着物や帯の図案を眺めたり、身に付けたりするのもまた楽しいのではないでしょうか。

こちらの帯ですと、趣味系の紬類のお着物と合わせてお召しになるのが良いと思います。
大島紬や結城紬、塩沢お召、紅花紬、琉球絣などの産地物の紬類のお着物と合わされたり、みじん格子や万筋などの無地感覚の紬のお着物と合わされたりするのも良いのではないでしょうか。
いろいろなお着物と合わせて、秋の雰囲気を演出されるのも良いですね。
お着物合わせのしやすい色使いとなっていて、生地もサラッとした質感ですので、単衣の頃からお使いいただけると思います。
すっくと伸びやかに生えて、たっぷりとしたお花をつけて咲く菊のお花の姿が潔く素敵な雰囲気となった、とてもお洒落な大変おすすめの一点です。

地の色は象牙色「和色大辞典 #fffbe6」https://www.colordic.org/colorsample/fffbe6
模様の色は老竹色「和色大辞典 #6c8058」https://www.colordic.org/colorsample/6c8058
根岸色「和色大辞典 #948f68」https://www.colordic.org/colorsample/948f68
をご参照下さい。


◆サイズ
長さ:3 m 62 cm / 9 尺 5 寸 8 分
太鼓巾:30.8 cm / 8 寸 1 分
前巾:15.6 cm / 4 寸 1 分

◆詳細
状態:リサイクル品
付属品:なし

◆商品コード:2020000029335

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