重要無形文化財喜如嘉の芭蕉布 トーニー綾仲模様 九寸名古屋帯【中古】
¥286,000 税込
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原始布と呼ばれるジャンルの中でも科布や葛布などと同じく、古くは身近な存在であったものが、現在は希少性が高くなり、憧れのアイテムとなってしまった染織品のひとつに芭蕉布があります。
芭蕉には、赤い花が咲く「花芭蕉」とバナナの実がなる「実芭蕉」そして繊維を織物に使う事ができる「糸芭蕉」があり、その糸芭蕉がたくせん採れる沖縄では、いろいろな島でも芭蕉布が織られていたようです。
芭蕉布の歴史は古く、12~13世紀くらいから作られていたそうですが、王家への献上品となった事から、より品質の良いものへと変わっていき、一般庶民が身に着けるざっくりしたものとは大きな差があったようです。
同じ糸芭蕉の茎から採られる繊維ですが、外側のしっかりとしたところと、中心に近い繊細な質感のものとの差があるためと思われます。
現在でも着物地に使われる糸と、帯地に使われる糸は使い分けて織られているそうです。
喜如嘉では古くからヤンバルバーサーといわれて、人気の高いものだったそうですが、戦争を挟んで一時は途絶えそうになったものを、戦後に地域を巻き込んで一大産業にまでされた、平良敏子さんの功績は非常に大きいと思います。
こちらは、こっくりとした明るい薄茶の芭蕉布らしい透明感のある地に、車輪梅で染められた糸で太い縞が4本織られ、左から2番目には縞の中にトーニーといわれる家畜の餌箱を表した絣(トーニー綾仲)の模様が2列並んで、ヒキサギーの絣のように織り出された、お洒落な雰囲気の九寸名古屋帯です。
いろいろなお着物と合わせやすい模様となっていて、シンプルでありながら、芭蕉の糸の質感をお楽しみいただけるものとなっています。
宮古上布、越後上布、八重山上布、小千谷ちぢみなどの麻のお着物などと合わされるのも素敵ですし、夏大島や夏結城、夏塩沢、夏琉球絣などの夏紬系の絣柄のものと合わされるのも良いと思います。
絹芭蕉や紬紗などの紅型染や型絵染などの染紬のお着物などともすっきりと合うと思います。
いろいろな素材を身に着けられる夏ならではの楽しさの中でも、とびきりの極上さとお洒落さを感じられる、大変おすすめの逸品です。
こちらは10年ほど前に当店で販売したもので、その時には喜如嘉の芭蕉布の証紙と平良さんの印鑑が押されたものがありましたが、お買い求めになったお客様が紛失されてしまったため、現状ではついていません。
そのため、少々お値打価格とさせていただいております。
地の色は榛色(はしばみいろ)「和色大辞典 #ccaf76」https://www.colordic.org/colorsample/ccaf76
絣の色は憲法色「和色大辞典 #543f32」https://www.colordic.org/colorsample/543f32
をご参照下さい。
◆サイズ
長さ:3 m 75 cm / 9 尺 9 寸 2 分
太鼓巾:31.8 cm / 8 寸 4 分
◆詳細
状態:リサイクル品
付属品:なし
◆商品コード:2020000029113
●ご紹介商品の色は「日本の伝統色 和色大辞典」を参照しております。またモニターや端末の設定により色の表示には差異が生じる場合がございます。ご了承くださいませ。
●お仕立て替えや一部寸法直し等も当店にて承っております。お気軽にご相談ください。
●商品は他サイトでも販売しております。その為ご注文いただいても売り切れとなっている場合もございます。売り切れの際はご容赦ください。(お問い合わせ頂ければ確実かと存じます。)
●寸法・採寸についてはショッピングガイド(https://kawanoya.buyshop.jp/p/00001)をご参照ください。
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