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青山みとも扱 葛布 変り格子模様 夏九寸名古屋帯【未着用品】

¥165,000 税込

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日本の三大原始布とされる「葛布」「科布」「芭蕉布」のひとつで、こちらは昔ながらの工程と技法で織られた、素晴らしい葛布の夏の九寸名古屋帯です。
葛は秋の七草の中にもその名前があったり、万葉集でも詠まれていたりと、古くから身近な植物で、日本各地の山里などで目にする事ができ、そのため葛布もいろいろな地域で織られていた記録があります。
縄文時代などのまだ機がなかった頃には、編んで布にして使用していたようです。

静岡県の掛川は葛布の産地としても有名ですが、掛川の葛布の歴史は鎌倉時代にさかのぼり、源頼朝が、鎌倉の鶴岡八幡宮で静御前の舞を見ていた時に、同席していた掛川城の城主の着ていた直垂(ひたたれ)に目を留め、それは何という布かと尋ね、城主は「この紺葛布は当国の物産です」と答えたそうです。
その後江戸時代に入ってからは、東海道を行き来する旅人の目にもとまり、お土産物として人気が高く、全国に広まったそうです。
また、その独特の光沢や美しさから、高位の人々の装束としても取入れられていました。
武士の裃や袴、陣羽織や道中がっぱなどとしても使われ、隆盛を誇った葛布でしたが、明治期になって武士の衰退とともに、衣料としての用途が狭くなり、その後は広幅のものも生産され、海外の室内の装飾用の高級な壁紙として人気を集めたそうです。
因みにホワイトハウスの壁紙や、アイゼンハワーの別邸の壁紙などにもこの葛布が使われています。

そういった原始布からの長い歴史を経て、現在葛布を着用できる着物や帯に織られているのは、掛川の村井さんご夫婦だけになってしまったそうです。
こちらは青山みともさんの扱いのお品物ですが、みともさんは村井さんともご縁がおありでしたので、おそらく村井さんの作品と思われます。
独特の張りと光沢のある葛の糸で、お洒落な格子の模様が織り出され、他の素材では見られない質感となっています。
他の原始布と同じく、たくさんの大変な工程があり、そのすべてを手仕事でなされますが、その工程についてのお話は、また機会がありましたらお伝えしたいと思います。
非常に軽くしなやかで、うっとりとするほどの静かな光沢が、古代のロマンへと誘っているような、とても魅力的な帯となっています。
個性的な夏の装いを演出してくれると思える、とても珍しい、大変おすすめの逸品です。
未着用品。

地の色は白茶色「和色大辞典 #b3977b」https://www.colordic.org/colorsample/b3977b
格子の色は消炭色「和色大辞典 #524e4d」https://www.colordic.org/colorsample/524e4d
涅色(くりいろ)「和色大辞典 #554738」https://www.colordic.org/colorsample/554738
象牙色「和色大辞典 #f8f4e6」https://www.colordic.org/colorsample/f8f4e6
をご参照下さい。


◆サイズ
長さ:3 m 78 cm / 1 丈 0 尺 0 寸 0 分
太鼓巾:30.3 cm / 8 寸 0 分
前巾:15.3 cm / 4 寸 0 分

◆詳細
状態:未着用品
付属品:たとう紙

◆商品コード:2020000028840

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