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喜如嘉の芭蕉布 花織 九寸名古屋帯【未着用品】

¥330,000 税込

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原始布と呼ばれるジャンルの中でも科布や葛布などと同じく、古くは身近な存在であったものが、現在は希少性が高くなり、憧れのアイテムとなってしまった染織品のひとつに芭蕉布があります。
芭蕉には、赤い花が咲く「花芭蕉」とバナナの実がなる「実芭蕉」そして繊維を織物に使う事ができる「糸芭蕉」があり、その糸芭蕉がたくせん採れる沖縄では、いろいろな島でも芭蕉布が織られていたようです。
2~3年かけて育てた糸芭蕉から繊維をとりますが、その茎の外側と中間、そして中の方は性質が違っていて、それぞれに用途が使い分けられています。
尚王朝の時代には、一番内側の細い繊維で織ったものが、王家への献上品として納められていたそうです。
現在ではその繊維は主に着尺として使われ、その外側の繊維はしっかりとした質感から主に帯に使われるようです。

その糸芭蕉から採られた繊維をたくさんの工程を経て、織物の糸にしていきますが、やはりなんといっても苧績み(ウーミ)という作業が重要で、大変手間と時間のかかる作業となります。
採取した繊維をさらに細く細く裂いて、糸と糸とを結んで繋ぎ合わせ、その結び目を小さな小刀のような道具でカットしていきます。
こちらの帯の無地の部分は、他の芭蕉布の生地と比較しても特別光沢が良く、つやつやとしていますが、よく見てみますと小さな結び目を所々に発見することができて、手仕事の証のような味わいが感じられて嬉しく思えたりします。
車輪梅で染められた糸で、ふっくらとした花織が織り出されているのもとても可愛らしくて、練色のお花の段と交互に配置されているのもとてもお洒落な雰囲気で、いつまでも眺めていたいような魅力に溢れています。
こちらの帯は証紙等はついておりませんが、重要無形文化財の芭蕉布の条件である、
1.糸は糸芭蕉より芋引き(ウーヒキ)したものであること
2.染色は植物染めであること
3.絣模様は手括りであること
4.手織であること
などの条件は満たしていますので、重要無形文化財指定のものと思われます。
戦後に何も残っていなかった沖縄で、平良敏子さんをはじめとする、主に戦争未亡人であった女性の方々の力を合わせて復興する事ができた芭蕉布、そして今や夏の憧れのような素晴らしい存在になっているのは本当に凄い事だと思います。

夏大島や夏結城、夏塩沢、琉球絣などの夏紬のお着物と合わせてお召しになるのも良いですし、小千谷ちぢみや宮古上布、越後上布などの麻素材のお着物とも相性は抜群ですので、是非いろいろな着こなしをお楽しみいただけたらと思います。
この夏、個性的で素敵な装いをお楽しみいただきたい、大変おすすめの逸品です。
未着用品。

地の色は伽羅色(きゃらいろ)「和色大辞典 #d9ac82」https://www.colordic.org/colorsample/d9ac82
花織の色は焦茶「和色大辞典 #664539」https://www.colordic.org/colorsample/664539
練色「和色大辞典 #ede4cd」https://www.colordic.org/colorsample/ede4cd
をご参照下さい。


◆サイズ
長さ:3 m 63 cm / 9 尺 6 寸 0 分
太鼓巾:30.3 cm / 8 寸 0 分
前巾:15.2 cm / 4 寸 0 分

◆詳細
状態:未着用品
付属品:なし

◆商品コード:2020000028253

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