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重要無形文化財宮古上布 白 菱に菊の模様 単衣着物【中古】

¥473,000 税込

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今年も順番に夏のお召し物をご紹介しておりますが、今回は特に珍しい白地の宮古上布が入荷いたしましたのでご紹介させていただきます。
南の島の宝の布といわれる宮古上布は、地元に自生する苧麻(ブー)の糸でつくられますが、雨の多い10月から2月頃に植え付けをされ、成長は早く、40日くらいで刈り取られます。
3月から5月のうりずん(新しいものが芽吹く季節)といわれる時期の苧麻からはとても上質な繊維が採れるそうで、うりずんブーと呼ばれています。
そうして刈り取った苧麻を「ブー引き」といわれる作業で、アワビのような形の貝の殻でこそぎながら髪の毛ほどの細さの糸にして、結び目を作らずに指で撚り繋いで長い繊維にしていく工程を「ブー績み」といいます。
その作業だけでもかなりの時間と手間がかかりますが、島の女性は幼い頃から見よう見まねでブー績みのお手伝いをして覚えていくそうで、ブー績み歴70~80年という方もいらっしゃいます。
そうして作られた貴重な糸に絣づけをして、琉球藍と蓼藍で染めますが、染めは朝夕2回行われ、染めては干すという作業を40回以上繰り返して、やっと宮古上布特有の真っ黒に近い藍色に染まるのです。
それを一般的な藍色の宮古上布と逆の、白場の多い柄付けに染めるには大変な手間と時間と技術を要します。
近年ではもうあまり織られていないそうで、そういった意味でも非常に希少性が高いといえます。

小さな四角が斜めに連なって並び、合流するところにはマスのような何重もの四角が置かれ、その菱型の中には菊のような大きなお花が織り出された、少し華やかな雰囲気のとてもお洒落な白宮古上布のお着物です。
模様の構成が少し珍しく感じられますが、小さな四角の縦横の絣を懸命に合わされているところや、その中にも別の模様が置かれているところなどに、制作者のこだわりと工夫と努力が見て取れ、工芸的なものが持つ良さが感じられます。
優しい色ですので、いろいろな帯を楽しく合わせていただけると思います。
夏の憧れのような素晴らしいお着物を、お気に入りのコーディネートで、颯爽とお出かけいただきたい、とても希少性の高い大変おすすめの逸品です。

地の色は灰白色(かいはくしょく)「和色大辞典 #e9e4d4」https://www.colordic.org/colorsample/e9e4d4
絣の色は藍鉄「和色大辞典 #393f4c」https://www.colordic.org/colorsample/393f4c
をご参照下さい。


◆サイズ
身丈:163 cm /4 尺 3 寸 1 分
裄丈:67.5 cm /1 尺 7 寸 9 分
袖丈:51.7 cm /1 尺 3 寸 7 分
前巾:23.5 cm /6 寸 2 分
後巾:29.2 cm /7 寸 7 分
衽巾:15 cm /4 寸 0 分
褄下:76.8 cm /2 尺 0 寸 3 分
袖巾:34.2 cm /9 寸 0 分

◆詳細
状態:リサイクル品
付属品:なし

◆商品コード:2020000028062

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