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鳥取県指定無形文化財保持者 嶋田悦子 茶綿白綿格子手引き弓浜絣 単衣着物【中古】

¥198,000 税込

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茶綿本来の柔らかい薄茶・白茶色が目にも優しく映り、手引きならでは糸の味わいもとても魅力的で、そこにバランスよく配置された白綿の縞の模様が、横段が全部つながって絵羽のような柄配置となっている事で、木綿のお着物でありながらとても洒脱なセンスの光る、素晴らしいお着物となっています。
こちらは弓浜絣伝承者で、鳥取県無形文化財保持者でもあった嶋田悦子さんの作品です。
昭和28年に東京に嫁がれて、ご主人のお仕事の関係から民芸運動家でもあった柳宗悦氏の甥で染織家の柳悦孝、悦博兄弟に師事し、織りの勉強をされました。
その後、故郷の弓ヶ浜絣が高度成長の波に押され消えようとしている事を懸念され、ご主人とともに昭和45年頃に鳥取に戻られ、弓浜絣の復興に尽力されました。
一言で復興と言っても、それは並大抵の事ではなかったとお聞きしました。

鳥取県の米子から境港まで弓のように緩やかな湾曲を描きながら続く海岸の名前もその形からか「弓ヶ浜」ですが、その砂地に育つ伯州綿は弓浜絣の材料で、透き通る様に白く、弾力性に富み、やわらかく軽いのですが、織物の糸としての加工は大変な技術を要するそうです。
だからこそその技術によって糸を紡ぎ、藍で染め、手織りで織られた鳥取地方の絣は古くから珍重され、高級品として流通したそうです。
呉服屋を営んでいた母や祖母からそんな話を聞いた事を覚えています。
何年か前に嶋田さんの工房をお訪ねした時にも、工房の棚の高いところには白い伯州綿と茶綿がたくさん保管されていました。
「貴重な綿を近所の農家の方から分けていただいて、大切に保管しているんですよ」との事で、それを少しずつ手引きして、糸にされていく工程などをお話ししていただきました。
本当に弓浜絣を大切に思い、昔と変わらない工程でつくり続けていらっしゃるのだな、という事がひしひしと伝わり、感動したのを覚えています。
白洲正子さんが、「文化財であろうとなかろうと美しいものは沢山ある」と著書に書かれ、ご自身も嶋田さんの作品をご愛用されていた事がうなづけます。
ふわりと手に馴染むやさしい木綿の懐かしさと、茶綿の優しい色が無言でそれを語っている様です。
着るほどに肌に馴染んで、お好みの風合いに育てていくといった、木綿の魅力を是非ご経験いただきたいと思えるような、大変おすすめの逸品です。

こちらは広衿ではなく、自然衿の形にお仕立てをされています。
居敷当はついていないお仕立てとなっています。
裄丈を1.5cm出す事が可能です。お直し等につきましてはお気軽にご相談くださいませ。

地の色は白茶「和色大辞典 #ccac8d」https://www.colordic.org/colorsample/ccac8d
格子の色は象牙色「和色大辞典 #f8f4e6」https://www.colordic.org/colorsample/f8f4e6
をご参照下さい。


◆サイズ
身丈:160 cm /4 尺 2 寸 3 分
裄丈:67.7(+1.5) cm /1 尺 7 寸 9 分
袖丈:49 cm /1 尺 3 寸 0 分
前巾:23.5 cm /6 寸 2 分
後巾:28.5 cm /7 寸 5 分
衽巾:15 cm /4 寸 0 分
褄下:75.3 cm /1 尺 9 寸 9 分
袖巾:35(+0.7) cm /9 寸 3 分

◆詳細
状態:リサイクル品
付属品:たとう紙

◆商品コード:2020000023418

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