














人間国宝 平良敏子 喜如嘉の芭蕉布 煮綛花織 八寸名古屋帯【未着用品】
¥319,000 税込
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芭蕉布とは、亜熱帯を中心に分布する植物である芭蕉(糸芭蕉)から採れる天然の繊維を原料としてつくられる織物の事をいいますが、肌にさわやかで、高温多湿の真夏でも汗ばまず、素朴で力強い魅力があるなどの特徴を持った、根強い人気のある夏のお召し物のひとつです。
南の島で自然発生的にはじまり、織られてきたものですが、記録では1400年前から存在していたようです。
他の上布類と違って、芭蕉布は高位の方から一般市民まで広く着用を許されて、各家庭でも織られていたそうです。
それが戦争を挟んで、その後の高度成長に伴い途絶えそうになっていたものを、地域を巻き込んで復興させ、メジャーなものへ発展させる事に尽力された平良敏子さんの功績は非常に大きいといえます。
こちらはもともと希少な芭蕉布の中でも、さらに珍しい煮綛(にいがし)の作品です。
煮綛の芭蕉布は、本来は一般に手にする事ができない琉球王朝の王家に献上されたもので、黄色や茜色、緑色などが使用されますが、糸を染める作業は1年のうち2か月間しか行われなかったそうです。
こちらはその黄色の糸が綺麗なアクセントとなって、花織のようなお花の形の模様が織り出された素敵な作品です。
花びらが5個の花と4個の花があり、沖縄の絣などにも見られる「いつの世も(5つの4も)平和に」といった思いも込められているのかと思います。
芭蕉布は糸芭蕉の繊維を採って細かく裂いて糸にしますが、中心に近い上質な繊維ほど光沢がよく、独特の輝きがあります。
布の形になるまでには驚くほど多くの工程があり、手間と時間と根気を要しますが、亜熱帯地方の温暖な気候風土の中で行われるためか、その作品にはおおらかさのようなものが感じられ、大変魅力的です。
夏大島や夏結城、夏塩沢、琉球絣などの夏紬のお着物と合わせてお召しになるのも良いですし、小千谷ちぢみや宮古上布、越後上布などの麻素材のお着物とも相性は抜群ですので、是非色々な着こなしをお楽しみいただけたらと思います。
この夏、個性的で素敵な装いをお楽しみいただきたい、大変おすすめの逸品です。
未着用品。
手先が約38cmだけ半分に折ってかがられた松葉仕立てとなっています。
地の色は白橡(しろつるばみ)「和色大辞典 #cbb994」https://www.colordic.org/colorsample/cbb994
段の色は緑黄色「和色大辞典 #ccc252」https://www.colordic.org/colorsample/ccc252
涅色(くりいろ)「和色大辞典 #554738」https://www.colordic.org/colorsample/554738
をご参照下さい。
◆サイズ
長さ:3 m 68 cm / 9 尺 7 寸 4 分
太鼓巾:31.6 cm / 8 寸 4 分
◆詳細
状態:未着用品
付属品:なし
◆商品コード:2020000018469
●ご紹介商品の色は「日本の伝統色 和色大辞典」を参照しております。またモニターや端末の設定により色の表示には差異が生じる場合がございます。ご了承くださいませ。
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