正倉院宝相華文　金箔加工名古屋帯【未着用品】

黒地のしっかりとした塩瀬の生地に、摺り金箔の技法で宝相華の文様が施された、格調高さのある素敵な九寸名古屋帯です。
正倉院に所蔵されている、中国の唐の時代につくられたといわれる「紫地団花紋」という宝相華文が施された錦の裂に取材されて、それを復元されたものだと思われます。
宝相華文はペルシャを起源にして、それがインドから中国に伝わり、隋から唐にかけて変化しながらとても流行し、仏像の装飾などにも多く取り入れられました。
遣唐使によって日本にも伝わり、奈良時代から平安時代にも非常に流行し、愛用されました。
宝相華文のお花は実在する花ではなく、あらゆる美しい花や蕾などを合わせた文様で、想像の世界に咲く花、極楽浄土に咲く花とされ、また吉祥文様のひとつともされて、富貴や繁栄、円満を願う意匠として広く親しまれました。
黒地に摺り金箔で染められた文様はどこかきっぱりとした美しさがあり、名物裂としての格調高さと気品の感じられる素晴らしい帯となっています。

こちらの帯ですと、地紋無地や江戸小紋、格高の小紋などのお着物、また地模様のある無地系のお召織のお着物などに合わせて、お茶のお席や和のお稽古の会などにお召しになるのも良いと思います。
お食事の会や観劇、芸術鑑賞などにお召しになるのも良いのではないでしょうか。
すっきりとした格好良さが、着こなしをさらに華やかで素敵なものとしてくれるような、程よいボリューム感と上品さが溢れる大変おすすめの一点です。
未着用品。

地の色は黒「和色大辞典　#2b2b2b」https://www.colordic.org/colorsample/2b2b2b
をご参照下さい。


◆サイズ
長さ：369 cm ／ 9 尺 7 寸 6 分
太鼓巾：31.2 cm ／ 8 寸 3 分
前巾：15.6 cm ／ 4 寸 1 分

◆詳細
状態：未着用品
付属品：なし

◆商品コード：2020000035367